ヒーロー

姪っ子イッツーと一緒にプリキュア・ショーを観に行ってきた

”ショー”と言っても、無料のチープなイベントだがね

それでも、イッツーは現地へ向かう車中でかなりの御機嫌であった

しかも、現地近づくにつれてテンションは更に上昇！！

ところが…
ショー開演直前になるとイッツーのテンション急激にダウン！？

『どうした？？』

『緊張してきた…』

胸に耳を当ててみると心臓バクバク！

おいおい！！大丈夫か！！

でもそんな心配は不要であった

実際ショーが始まると満面の笑みで楽しんでいたのだ

終わってからも満足気な表情で

『あー！良かったぁ♪』

伯父バカのワシもそれを見て満足であった。。。









Killer : まず最初に…あの司会のネェちゃんは頭にきたぜ！

　　　　　プリキュアと握手してるチビッコ達の手を
　　　　　無理矢理引き離しちゃってよ！
A     : でも、あの握手会はグッズを購入した人への特典なんだよ
　　　　　あの子達は勝手に握手してたんだから…
Killer : ちょっとくらい目をつぶったっていいだろが！

　　　　　そんなチビッコ達の夢を壊すような奴は…
　　　　　このワシが許さぁぁぁん！！
A     : そんなヒーローみたいな決め台詞はいいよ！
Killer : この正義の鉄拳をくらえぇぇぇ！！
A     : 正義でもなんでもないだろが！

　　　　　ただの暴行になっちゃうよ！
Killer : 紳助パァァァンチィィィ！！
A     : そんなネーミングのパンチが暴行そのものだろ！！

　　　　　君がチビッコ達の前でそんなことしたら、
　　　　　それこそ夢を壊すようなことになるんだから
Killer : とにかく、
　　　　　金出さなきゃ握手もできないとはちょっと納得いかんな
A     : これもビジネスだからしょうがないよ…

　　　　　でもチビッコ達は十分ショーを楽しんでたんだから
　　　　　良かったんじゃないの
Killer : みんな熱狂して観てたよな
A     : 敵が背後からこっそり忍び寄る場面では
　　　　　チビッコ一斉に『後ろ！後ろ！』だからね
Killer : 『志村―っ！後ろ！後ろ！』ってな
A     : そんなこと言うわけねぇだろ！！

　　　　　『８時だョ！全員集合』じゃないんだから！！
Killer : ポジション的にはあのピンクの奴が”長さん”ってところかな
A     : ドリフターズに当てはめなくていいよ！！
Killer : 変身の時がこれまた盛り上がるんだよな
A     : そうそうキャッチフレーズを叫びながらね

　　　　　『大いなる希望の力！・キュアドリーム！』とか…

　　　　　『情熱の赤い炎！・キュアルージュ！』だの…
Killer : 『甘さスッキリ、レモンの香り！・キュアレモネード！』とかな
A     : そんなCMみたいなこと言ってないだろ！！

　　　　　『弾けるレモンの香り！』って言ってたんだよ！！

Killer : どっちにしてもよく分からんキャッチフレーズだがな
A     : まぁまぁ　そうだけどね…

Killer : 今回ワシが観た感じだと…

　　　　　どうも緑と青の２人が他の３人と
　　　　　あまりうまくいってないような印象を受けたぞ
A     : そんなことないって
Killer : いやいや

　　　　　絶対いずれ２人は脱退するって
A     : するわけないって！

　　　　　それよりそんな勝手な不仲説を
　　　　　チビッコ達の前で言うんじゃないよ

　　　　　チビッコの夢を壊すことになるんだから
Killer : はいは～い、分かりましたよ～
A     : そういえば、１人だけ大声で泣きじゃくってた子供がいたね
Killer : 両親に『もう帰ろうよ～！帰ろうよ～！』ってな
A     : 多分、あのサソリみたいな敵が怖かったんだろうね
Killer : あまりにもその子がかわいそうだったからさ、

　　　　　ワシはその子に近づいて言ってやったんだよ

　　　　　『泣くことないんだよ　あの悪い奴をプリキュアが
　　　　　やっつけてくれるから大丈夫だからね』
A     : へぇ、知らなかったよ

　　　　　そんな言葉を掛けてあげてたんだぁ

　　　　　君も良いところあるじゃん！
Killer : 『それに本当は悪い奴じゃないんだよ
　　　　　あの中にはごく普通の人が金で雇われて
　　　　　入ってるだけなんだからね
　　　　　みんなただの着ぐるみなんだよ』って…

A     : チビッコの夢を壊すんじゃねぇよ！！